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歳:おっ! 励ましありがとよ。代わりに俺が礼を言っとくぜ。
総:歳さん、そういう時メリケンでは、『さんきゅう』って言うんだって、知ってた?
歳:いーや。お前、よく知ってんなぁ。
総:うん。この前、教えてもらったんだ。
歳:ふ〜〜ん。(誰に教わったのか、気になる)
総:それでね。もう一個、教えてもらったのがあるんだけど。(歳三の頬に総司は手を添える)
歳:なんだ?(その手が気になりつつも、平静を装う)
総:『あい・らぶ・ゆう』って。(ちゅっと歳三のほっぺに口付け)
歳:(ぴくっと、体を震わせながら)なんて、意味だ?
総:うん。『私は、貴方を愛してます』だって。(もう一回、今度は口に)
歳:ば、か・・・。(真っ赤っか)
総:(赤くなったのを可愛いなぁと思いつつ)『あい・らぶ・ゆう』
総:『あい・らぶ・ゆう』(と繰り返して、額にこめかみにと、口付けの雨)
あとは人前も憚らず、いちゃいちゃと甘〜〜い、ひと時を過ごした二人でしたとさ。


歳:えっと、こういうときは『さんきゅう』って言うんだったよな?(隣にいる総司を振り返って)
総:うん、そうだよ。(にこにこと肯く)
歳:♪♪♪(褒められて嬉しそう)
総:(そんな歳三を見て思いついたように)ねぇ、また別のメリケン語を、一つ覚えたんだよ。
歳:なんて?(無邪気そうに聞く)
総:(後から抱きつきながら)『あい・うおんと・ゆう』
歳:意味は?(前に回った腕を掴んで)
総:『私は、貴方が欲しい』(耳元で囁いて)
歳:んっ・・・。
総:(耳を甘噛み)
歳:そう、じ。(甘えた声が)
総:向こう行く?
歳:(こっくりと頷く)
総:(腰に腕を回して)じゃあ。
総司はこっちに手を振りつつ、歳三を促して、二人仲良く木陰の向こうへ行っちゃった。


沖:どうした、斎藤。
斎:・・・。(正面を指差す)
沖:ああ、どうも。(こっちを向き、ぺこりとお辞儀)
斎:・・・。
沖:こういうときは、『さんきゅう』って言うらしいぜ。
斎:??? それは、メリケン語か?
沖:ああ。藤堂が言ってた。
斎:意味は?
沖:『ありがとう』
斎:有難いのか、これ?(胡乱な目でこっちを見る)
沖:まぁ、そうなんじゃない?(苦笑して)
斎:・・・。
沖:それより、出掛けるんだろ。早く行こうぜ。(一人さっさと歩き出す)
斎:・・・。(こっちを気にしつつ、沖田を追いかけていく)


歳:おう、気に入ってくれて『さんきゅう』(使い方をちゃんと覚えたらしい)
歳:そういや、この言葉。総司の奴、いったい誰に習ったんだ。(ずっと気になってた)
歳:う〜〜ん。(腕組みしつつ考えてるとこへ、山南登場)
山:どうかしたのかい? 土方君。(人の良い笑みを見せて、にこにこと)
歳:山南、さん(気配に気付かなかったことにびくつきつつ、年上だから無理やり「さん」づけ)
山:眉間に皺が言ってるよ。(自分の眉間を摩りつつ)
歳:・・・。あんた、メリケン語を知ってるか?(躊躇ってたが、聞くなら今のうちと)
山:メリケン語? ほんの少しぐらいなら。
歳:誰かに教えたりとかは?(縁側に座っていたから、ちょっと上目遣いで見て)
山:いいや、ないよ。そんなことをしたら、このご時世だ。危ないからね。(なんでそんなことを聞かれるか、疑問に思いつつも素直な返事)
歳:ふ〜〜ん。(納得するような、しないような表情)
山:それが、どうかしたかい?
歳:いいや、別に。(どこか嬉しそう)
山:???(首を捻っている)
歳:(総司が山南に教わってないと知って気分良く、山南を放って足取り軽く総司を探しに)


歳:おっ! また来たな。『さんきゅう』(極上の微笑みつき)
総:随分、慣れて来たね。その言葉。(でも、俺以外にそんな顔で笑わないでほしいなぁ)
歳:まぁなぁ。けど、いつまで俺が言うんだ、これ。(しゃがんでる総司を見下ろして)
総:さぁ? お礼の小話を作るって、言う話だけど・・・。
歳:って、それが出来上がるまでか? いつ出来んだよ、それ。
総:神のみぞ知る、じゃない?
歳:(げんなり)
総:ねぇ? それよりさ。(ちゅっと唇に口づけて)
歳:(真っ赤)
総:向こうに行こうよ(手を差し出して)
歳:(大人しく手を引かれていく)


歳:あれ? よく来るなぁ、ここへ。(呆れ顔)
総:まぁ、そう言わずに、お客さんなんだから。(苦笑い)
歳:・・・・・・。(二人っきりのとこを邪魔されて不満そう)
総:ほら、歳さん。いつもの言わないと。(耳元で囁くように)
歳:『さんきゅう』(くすぐったそうにしながら、しぶしぶと)
総:よくできました。(ちゅっと、ほっぺに軽く)
歳:人前で・・・。(いちおう嫌そうな素振りで)
総:ええ〜、いいじゃないですか。これぐらい、いつもでしょ?(邪険な様子も気にした風もなく)
歳:総司。(押しのけようとするけど、でもほんとうは嫌がってない)
総:じゃあ、向こうへ行きましょ。(こっちを放って、障子の向こうへ)
歳:(素直にくっ付いていく)
総:ねぇ、メリケン語で、『きす』ってなんて意味だか知ってる?(楽しそうに弾んだ声)
歳:んっ。(軽く口付けられた)
総:ねぇ? 聞いてる?(口付けの合間に)
歳:(ふるふるを首を振る)
総:(深く舌を絡ませて)
歳:ふっ、んぁ。(息があがる)
総:わかんない?(首を傾げて、にっこりと)
歳:(こくこくと頷く)
総:(もう一回、口をあわせて)
歳:(最早うっとりと、目が潤んでる)
総:だからね。口吸いのことだって。
歳:(立ってられなくて、縋りついてる)
総:覚えた?
歳:うん。(素直に頷く)
総:じゃあ、今度は歳さんが『きす』して?
歳:(首に腕を回して、総司の望むままに)


歳:『さんきゅう』。だけど、あんたも良く来るなぁ。そんなに気に入ったのか?(こっちに話しかけてると、原田が何処からか帰ってきた)
原:おや、歳さん。あんたも朝帰りかい?(白粉の匂いが漂う)
歳:馬鹿野郎。おめぇと違って、朝稽古だよ(井戸で汗を拭ってた)
原:総司がいないからさ。稽古だったら、一緒だろ?(辺りにいないか見渡して)
歳:大先生に呼ばれたんだよ。(ちょっと憮然とした表情)
原:へぇ〜、こんな朝っぱらから?
歳:勝ちゃんが出稽古に行けないとか、なんとか言ってたからな。
原:じゃあ、代わりに総司が行くのか。(土方の汲んだ水を拝借して、顔を洗いつつ)
歳:そうなるんじゃないか?(総司に汲んだのに・・・)
原:ふ〜ん。あんたも一緒に行くのか?
歳:そうだな。行き先は彦兄のとこらしいから、一緒に行ってもいいかもな(はなから、その気)
原:そうだ! 昨日郭で面白い言葉を覚えたぜ。(にやにやと、笑いながら)
歳:面白い言葉?
原:ああ、毛唐の言葉だそうだぜ。(胸を張って得意そう)
歳:毛唐の?(なんかいやな予感)
原:毛唐は好きな女に、いつでも好きだって言うんだとさ。
歳:で?(いやいやながら、聞く)
原:『あい・らぶ・ゆう』ってよ。
歳:・・・・・・。(想像通りの言葉を聞いて憮然と)
原:あんたも、総司に言ってやったらどうだい?(からかうように顔を覗きこんで)
歳:(真っ赤になって)ばきっ!!
原:いててっ! そんなに照れることないだろうが。
歳:うるさいっ!!(真っ赤っか)
原:あんたも、総司に関しちゃ初心だねぇ。
歳:(倒れてる原田を、さらに蹴り倒し足音も高く去っていった)


土:ふぁ、あぁ〜。(眠気眼で土方登場)
おや、あんたこんな時間に、『さんきゅう』なことだな。(こっちに気付いて、慣れた対応をして、井戸へ)
原:(先客の原田、ざぶざぶと顔を洗ってる)
土:朝帰りか?(欠伸を噛み殺しつつ)
原:ああ、あんたも楽しめたかい?
土:・・・・・・。(縁側から無言で見下ろしてる)
原:ここ。(土方の胸元を指差して)
土:・・・・・・。(見ると、赤い跡が見えてる)
原:つまんねぇなぁ。前はもっと反応見せてくれたのに。
土:いつまでも、てめぇにそんなことできるか。(ぼそりと一言)
原:そりゃ、そうかもしんねぇけどよ。(すっごく、つまんなさそう)
沖:おや、原田さん。今頃お帰りですか?(いつの間にか、気配もなく)
原:おおよ。これ(小指を立てて)が、離してくんなくてよ。(にやにやと、しまりのない顔で)
沖:へぇ、それは良かったですねぇ。(にこにこと)
原:おまえも、だろ。(土方と意味ありげに見て)
沖:ええ、もちろん。(にっこりと)
土:・・・・・・。(二人見比べて、つきあってられるかとばかりに踵を返した)
沖;あれ? 土方さん。(去っていく土方に声を掛ける)
土:(振り返らずに、すたすたと去っていく)
沖:あぁ〜、拗ねちゃった。原田さんも、あんまりからかわないでやってくださいよ。あとでご機嫌取るの大変なんだから。(言いつつ、楽しそう)
原:そりゃ、悪かったなぁ。(全然悪く思ってない口調で)
沖:じゃあ。もう一眠りしたほうがいいですよ。(言い残して、土方の部屋へ)
原:仲がいいこって・・・。(ぽりぽりと、頭を掻きつつ部屋へと戻る)


歳:ほんとによく来るなぁ。代わりに言っとけって、言われてるから言うけどよ。『さんきゅう』(呆れ顔で、おざなりに)
永:(そこへ帰ってきてた)
歳:こんな時間にどうした?(早すぎる帰宅に不審顔)
永:いや、ちょっと喧嘩になってよ。遊郭どころじゃなくなっちまって(苦笑いしながら振り向く)
歳:(確かに、見ればあちこちに傷が)
永:ひでぇ目に合ったぜ。(絞った手拭で拭って)
歳:原因は、いったいなんだよ?(喧嘩好きだなぁと思うが、人のことは言えない)
永:いや、行く前に居酒屋で、ちょっと一杯引っ掛けてたのさ。
歳:それで?(縁側にしゃがみ込んで)
永:そしたら左之の野郎が、毛唐の言葉を覚えたから、今日の吉原で使ってみたいって言い出してさ。
歳:・・・・・・。(あとの話がなんとなく想像できて無言)
永:店を出たところで、その話を聞いていたんだろうなぁ。「毛唐どもの味方か!」って斬りかかられてよ。この様だ。(頭を掻く)
歳:(溜息)
永:まぁ、返り討ちにはしてやったけどよ。(ここは胸を張って)
歳:左之は?(いないのを、今になって気付いたかのように)
永:あいつ? 疲れたとか言って部屋に直行さ。(だらしがねぇよなぁ、とばかりに笑う)
歳:おめぇも、早く寝ろよ。(立ち上がりかけた)
永:左之が使おうとした言葉を知ってるか? 『あい』(引き止めるように、言いかけると)
歳:ばきっ!(永倉の顔面に鉄拳を見舞わせた)
永:うっ!!(声も出せず、ひっくり返る)
歳:(どすどすと、足音も荒く去ってゆく)
永:な、なんだってんだよ〜〜。(顔面を思いっきりはられて、ひっくり返ったまま)




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